新開町(読み)しんかいちよう

日本歴史地名大系 「新開町」の解説

新開町
しんかいちよう

下京区高倉通仏光寺下ル

南北に通る高倉たかくら通を挟む両側町で、町内には浄土真宗仏光寺派の大本山である仏光ぶつこう寺があり、それに関係する多くの寺を有する。

平安京の条坊では町の西側が左京五条四坊二保三町東、東側は同六町西。平安時代中期以降は五条坊門高倉小路南の地。「兵範記」仁安二年(一一六七)五月二八日条に「今日摂政(藤原基房)第二度也。于時御坐五条坊門南、高倉東泰通少将家」とあり、平安末期、藤原泰通の邸宅があった。藤原泰通は権大納言成通の猶子で、養和元年(一一八一)蔵人頭となり、極官は権大納言であるが、その間に近江をはじめ諸国の受領を経験。「古今著聞集」巻一七は「大納言泰通の五条坊門高倉の亭は、父侍従大納言の家にて、古き所なり。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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