方物(読み)ほうぶつ

精選版 日本国語大辞典 「方物」の意味・読み・例文・類語

ほう‐ぶつハウ‥【方物】

  1. 〘 名詞 〙
  2. その地方産物土産
    1. [初出の実例]「陸奥蝦夷貢方物」(出典続日本紀‐文武元年(697)一〇月壬午)
    2. 「毎春方物を携へて拝謁に参向なし来たることときけり」(出典:蘭説弁惑(1799)下)
    3. [その他の文献]〔書経‐旅獒〕
  3. 四角形の物。
    1. [初出の実例]「恰も方物に就て円影を求るが如し」(出典:明六雑誌‐三〇号(1875)教門論疑問第二〈柏原孝章〉)
  4. 常のこと。日常なすべきこと。〔礼記‐内則〕
  5. 識別すること。まざり合ったものを正しく分けること。〔国語‐楚語下〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

普及版 字通 「方物」の読み・字形・画数・意味

【方物】ほう(はう)ぶつ

地方の物産。また、物を識別する。〔国語、楚語下〕少氏(せうかうし)のふるにんで、九黎(れい)を亂し、民雜糅(ざつぢう)し、方物すべからず。

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