族姓(読み)ぞくせい

精選版 日本国語大辞典 「族姓」の意味・読み・例文・類語

ぞく‐せい【族姓】

  1. 〘 名詞 〙 その一族姓氏。うじ。転じて、名ある家柄。高貴の家。
    1. [初出の実例]「三嶋真人氏、昔植良因、今鍾善果。氏是族姓、人則珪璋」(出典性霊集‐八(1079)三嶋大夫為亡息女書写供養法花経講説表白文)
    2. [その他の文献]〔春秋左伝‐襄公三一年〕

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普及版 字通 「族姓」の読み・字形・画数・意味

【族姓】ぞくせい

同族同姓の関係。〔左伝、襄三十一年〕孫揮は能く四國の爲(しわざ)(典故習俗)を知りて、其の大夫の族姓・班位・貴賤・能否を辨(わか)つ。

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世界大百科事典(旧版)内の族姓の言及

【姓】より

…律令国家は全国の人民を確実に支配するために戸籍を定期的に作ったが,無姓のままでは戸籍に登録できないので,身分や階級等に応じてさまざまな姓を与えた。律令制下の姓はカバネ姓,族姓(ぞくせい),人姓(ひとせい),部姓(べせい),人部姓(ひとべせい),某姓(ぼうせい)の6類型に大別できる。カバネ姓は藤原朝臣,出雲臣のようにカバネを含む姓で,貴族・豪族など特権的な支配階級に授与された。…

※「族姓」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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