日向和田村
ひなたわだむら
[現在地名]青梅市日向和田
青梅村の西、多摩川左岸に位置する。北東の黒沢村境に物見山がある。青梅街道が通る。三田氏の家臣野口秀房は当地で帰農し、曹洞宗明白院の開基となり、三田家の位牌を納めたという。対岸の日陰和田村とはもと一ヵ村で和田村と称していたが、慶長三年(一五九八)の検地に伴い、二ヵ村に分立したという。同一八年二月、新開地の新町村への入村を求める幕府代官回状(「仁君開村記」吉野家文書)の宛先に和田村とみえる。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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