日峯神社(読み)ひのみねじんじや

日本歴史地名大系 「日峯神社」の解説

日峯神社
ひのみねじんじや

[現在地名]小松島市中田町

西山の日峰にしやまのひのみね山山頂部にある。主祭神は天照大神・少名彦命・市杵島比売命。旧村社。創建年代は未詳ながら、韓背足尼がなが国の国造に就任するに際して日峰山頂で火焚神事を行ったという所伝がある。この神事中津なかつ(現徳島市)つの(現阿南市)と相呼応するものというが、この阿波三峰は航海の目当てであり、海人族の活動を反映したものと想定し、火焚もまた夜間の通交の目印になったとする説もある。天平宝字年間(七五七―七六五)悪疫が流行し、国人が疲弊極みに至ったとき、国司の豊野篠原が当社前で火を焚き祈願を執行して流行を鎮めたと伝える。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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