日本国際美術展(読み)にほんこくさいびじゅつてん

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「日本国際美術展」の意味・わかりやすい解説

日本国際美術展
にほんこくさいびじゅつてん

1952年に毎日新聞社によって創設された国際美術展。会場は東京都美術館と京都市美術館。第2回は翌年に行なわれ,初め日本と欧米絵画を対象としていたが,54年からは日本人だけの現代日本美術展と国際展が隔年で交互に行なわれているため,通称東京ビエンナーレ」と呼ばれる。中原佑介コミッショナーとした 70年の第 10回展「人間と物質」展は,統一テーマによって国内外から作家を集め,賞制度を廃した思い切った企画で有名になった。 78年の第 12回展から国内部門は公募制となり,賞制度も復活,また外国部門はこれ以後,1ヵ国だけの特別陳列となった。国際展は地方巡回も行なわれている。

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