日本文法学概論(読み)にほんぶんぽうがくがいろん

日本大百科全書(ニッポニカ) 「日本文法学概論」の意味・わかりやすい解説

日本文法学概論
にほんぶんぽうがくがいろん

国語学者山田孝雄(よしお)の著書。1936年(昭和11)刊行。宝文館発行。著者が先に発表した『日本文法論』を基礎にして完成した文法理論の書で、いわゆる山田文法の全貌(ぜんぼう)を示す。意味と言語形式との関係を問うのが文法理論であるとする立場から、言語の基本的単位「句」を、意味の基本的単位(一つの事態)に対応させて設定し、意味を表す形式の相異によって、「句」を「述体句」と「喚体句」とに分ける。品詞分類もこの観点を出発点としてなされており、陳述語(用言)、概念語(体言)、副用語、関係語(助詞)の4種に分類する。このようにきわめて論理的に構成された同書の文法理論は、日本語文法理論の最大の古典といえる。

[尾上圭介]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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