日本発条(読み)にっぽんはつじょう

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「日本発条」の意味・わかりやすい解説

日本発条
にっぽんはつじょう

ばねメーカー。前身は 1931年に自動車,車両用ばね製造の目的で個人創業された芝浦スプリング製作所。 36年株式会社に改組,39年日本発条として新発足し,自動車用ばね専門メーカーとなる。第2次世界大戦後,民需に転換し事業再開。 58年大同発条を合併,その後,巻ばね,線ばね,薄板ばね,シートばね製造工場を相次いで建設し事業を拡大。海外現地生産も 64年にタイ,69年に台湾と早くから進出。ばね専業では世界のトップクラス。 89年呼称をニッパツとする。セキュリティ関連部門の育成傾注。売上構成比は,シート 33%,精密ばね 32%,懸架ばね 24%,産業機器・情報機器ほか 12%。年間売上高 2341億 900万円 (連結。うち輸出 18%) ,資本金 170億 900万円,従業員数 3981名 (1999) 。

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百科事典マイペディア 「日本発条」の意味・わかりやすい解説

日本発条[株]【にほんはつじょう】

通称ニッパツ。世界最大のバネ専業メーカー。自動車用懸架バネを主体とする。1939年設立。1943年精密バネ分野に進出。1958年大同発条と合併してバネ業界の最大手企業となる。1961年シートスプリングの生産を開始。1980年代半ば以降は,日本の自動車メーカーの海外現地生産開始にともない次々と現地法人を設立。近年では情報関連機器分野に力を注ぎ,HDD用サスペンション(精密バネ)などが収益貢献。本社横浜。2011年資本金170億円,2011年3月期売上高4561億円。2011年3月期の売上構成(%)は,懸架ばね20,シート40,精密部品25,産業機器他15。海外売上比率39%。

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