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日本考古学 にほんこうこがく

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

日本考古学
にほんこうこがく

日本における近代的な考古学はアメリカ人の動物学者 E.S.モースによる大森貝塚の発掘調査に始るが,古代の遺跡や遺物に対する関心は奈良時代の書物でもうかがい知ることができる。もっとも偶発的に発掘された遺物は長らく「怪異」もしくは「希代の物」として扱われていたが,18世紀初め頃にはそれらを人工物として合理的な解釈を試みる動きが生れた。出羽国で発見された石鏃を外敵侵攻の際の遺物であると考えた新井白石や,蘭学に接して石器類の収集分類の先駆者となった木内石亭らがその代表である。明治時代に入ると,モースの教えを受けた研究者たちを中心に古墳研究も始められた。大正時代には,浜田耕作による編年関係の樹立をはじめ層位学的発掘と研究,土器分類の法など方法論の進歩がめざましかった。昭和初期には古墳の年代研究や遺物研究が進み,「邪馬台国所在論」とからめた論議が活発化した。第2次世界大戦後,古墳に対する従来の制約がほぼ取除かれたことで古墳研究が飛躍的に発展し,年代論,時代区分も定着していった。また,経済の発展に伴う開発にあたり,事前調査という形での考古学的調査がなされるようになったのも特徴である。

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