日米核密約

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日米核密約

1960年の日米安全保障条約改定で日本への核持ち込みは日米間の事前協議の対象と定められたが、米軍核搭載艦船・軍用機の日本への進入を対象外とした秘密合意。米軍記録によると、53年の核搭載空母の横須賀(神奈川)入港以来、核艦船の日本寄港が常態化。冷戦後、核艦船寄港はなくなり、2009~10年に旧民主党政権が調査を行い、密約があったと認めた。ただ密約の形成時期を巡り「討議の記録」が署名された安保改定時とする学説や、60年代を通じ段階的に成立したとの学説があり、見解が分かれる。外務省の有識者委員会は後者見方を取った。

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