日谷城跡(読み)ひのやじようあと

日本歴史地名大系 「日谷城跡」の解説

日谷城跡
ひのやじようあと

[現在地名]加賀市日谷町

日谷町の集落北端、直下そそり川と日谷川の合流点東側の丘陵にある。標高は一一八メートルだが峻険で、北西約四キロにある大聖寺だいしようじ城の支城として、平野と山間部をつなぐ重要な位置を占めた。空堀や土塁などで画された大小の平坦面(郭)が一〇ヵ所程度あり、主郭とみられる郭は約四〇×三〇メートルの規模をもつ。さらに尾根続きの北端部にも八ヵ所程度の小郭群があり、これにも空堀・土塁・腰郭を伴う。

天文二四年(一五五五)七月、越前朝倉教景の加賀侵攻で「同廿三日ニ大聖寺・日屋城」が落城したという(白山宮荘厳講中記録)。教景は大聖寺・日谷両城を陥落させたものの病を得て越前に帰陣した。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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