日野俊光(読み)ひの・としみつ

朝日日本歴史人物事典 「日野俊光」の解説

日野俊光

没年嘉暦1.5.21(1326.6.21)
生年:文応1(1260)
鎌倉後期の公卿歌人。文章博士権大納言。父は中納言資宣。母は賀茂神主の県主能継の娘。持明院統に深くかかわった。嘉暦1(1326)年3月,勅使として関東に下向,鎌倉において病没。法名澄寂。近江番場で出家した資名,実仍僧正の弟子である宣実,佐渡で誅された資朝,備後鞆津の足利尊氏のもとに光厳上皇の院宣と錦旗をもたらした賢俊らの父である。家集『権大納言俊光集』がある。

(佐藤和彦)

出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「日野俊光」の解説

日野俊光 ひの-としみつ

1260-1326 鎌倉時代の公卿(くぎょう),歌人。
文応元年生まれ。日野資宣(すけのぶ)の長男。文章(もんじょう)博士などをへて,永仁3年(1295)参議,文保(ぶんぽ)元年権(ごんの)大納言。正二位。嘉暦(かりゃく)元年勅使として鎌倉へむかい,5月15日(21日とも)同地で死去。歌は「新後撰(ごせん)和歌集」以下の勅撰集に33首はいっている。67歳。家集に「権大納言俊光集」。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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