日EC共同宣言(読み)にちいーしーきょうどうせんげん(その他表記)Joint Declaration on Relations between EC and Japan

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「日EC共同宣言」の意味・わかりやすい解説

日EC共同宣言
にちいーしーきょうどうせんげん
Joint Declaration on Relations between EC and Japan

1991年に日本・ヨーロッパ共同体 EC間で取りかわされた宣言。日米,米 EC間に比して,これまでの日 EC関係は,政治・経済両面において必ずしも緊密な関係にはなかった。しかし東西冷戦構造の崩壊および EC市場統合を踏まえ,今後の世界秩序構築に向けてこれまで以上にヨーロッパが重要となってくる。こうした観点から,日本政府は経済,政治,文化,科学などの分野で幅広い協力関係の枠組み形成を図っていく旨,本宣言の発出を提案して 91年7月 18日,オランダ,ハーグの海部・ドロール首脳会談で調印したものである。 EC側としても本宣言をもとに,日本の対 EC大幅貿易黒字の縮小を図るため,日本市場へのアクセス改善を図ることを主な課題としている。

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