早坂台遺跡(読み)はやさかだいいせき

日本歴史地名大系 「早坂台遺跡」の解説

早坂台遺跡
はやさかだいいせき

[現在地名]立川町肝煎 早坂

立谷沢たちやざわ川の左岸まつ鉢子はちこ両集落の中間に形成された段丘上にある縄文時代前期後半の集落跡。段丘は南北約八〇〇メートル・東西約一〇〇メートル、標高一二七メートル、南北に軸線をもつ細長い段丘面の北半が遺跡で、段丘上の西端二ヵ所に湧泉がある。地元の採集品のなかに大小四八点の石槍があり、県下では例のない数量が注目されている。

この段丘が山土採集で削平されるため、昭和五五年(一九八〇)・五六年と二次にわたり発掘調査が実施された。調査面積は遺跡のごく一部にすぎないが、三三棟の竪穴住居が発見されている。湧泉とその西に広がる三千谷地さんぜんやちを取囲むように位置していた。いずれも約五メートル前後の円形あるいは楕円形の平面プランで、十数本の柱穴をもち、掘込炉が内部に設置されていた。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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