旭志村(読み)きよくしむら

日本歴史地名大系 「旭志村」の解説

旭志村
きよくしむら

面積:四六・四六平方キロ

菊池郡の北東部に位置する。北は菊池市、東は大津おおづ町・阿蘇郡阿蘇町、西は泗水しすい町・菊池市、南は合志こうし町・大津町に接する。村域はくら(一一一八・六メートル)西麓の緩い傾斜の丘陵地帯と、それに続く合志台地の北東部にかけて広がり、ほぼ中央部を二〇〇メートルの等高線が南北に縦断する。合志川の上流部にあたり、同川支流の米井よない川・二鹿来にかき川・矢護やご川などの流域水田がわずかに開ける。国道三二五号が村の西端を南北に縦断する。古い集落は標高二〇〇メートル以下の地に分布し、台地を刻んだ河川に沿って立地するが、開拓村はその高所に立地する。大正八年(一九一九)の「菊池郡誌」は産物について旭野あさひの(伊萩・弁利地区)の牛・馬・材木石材など、北合志村(麓・小原・新明・伊坂地区)生糸・椎茸・材木など、護川もりかわ(矢護川・尾足・杉水・川辺地区)の繭・生糸・煙草・椎茸などを記し、旭野村・護川村の畜産業を有望視した。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報