昇圧剤(読み)ショウアツザイ(その他表記)vasopressor drugs

デジタル大辞泉 「昇圧剤」の意味・読み・例文・類語

しょうあつ‐ざい【昇圧剤】

血圧を上げる薬。著しい血圧の低下時などに用いられる。昇圧薬

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病院でもらった薬がわかる 薬の手引き 電子改訂版 「昇圧剤」の解説

昇圧剤(低血圧症治療剤)

昇圧剤とは


 血圧を上昇させ、低血圧症を解消する薬を昇圧剤とよびます。


 心臓血管にはたらきかけ、血液循環をよくして血圧を上昇させる血圧上昇アミン剤交感神経興奮剤)、末端末梢)の細い動脈を収縮させ、血圧を上昇させる血管収縮剤があります。


 このうち、血管収縮剤は、点鼻剤や点眼剤としても応用されています。


 本態性低血圧症の場合には、昇圧剤ではなく、アンバランスになっている自律神経のはたらきを調整し、症状を改善させる自律神経調整剤、精神的な緊張を解くことで症状を改善させる抗不安剤が使用されることもあります。


 また、インドメタシン系抗炎症剤副腎皮質ホルモン剤循環血液量を増やす作用、血管収縮作用によって血圧を上げる作用をもち、昇圧剤として用いられることがあります。


血圧上昇アミン剤

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「昇圧剤」の意味・わかりやすい解説

昇圧剤
しょうあつざい
vasopressor drugs

血圧を上昇させるために用いる薬剤。交感神経作動性薬剤で,アルファ作用剤とも呼ばれる。ノルアドレナリン,シネフィリン,フェニレフリンメトキサミン,メフェンテルミンなどがある。これらはショックなどの場合に用いられ,主として末梢血管収縮作用によって血圧を上昇させる。

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