抗不安剤(読み)コウフアンザイ

病院でもらった薬がわかる 薬の手引き 電子改訂版の解説

抗不安剤とは


 抗不安剤には、鎮静(気持ちを鎮める)作用、筋弛緩きんしかん(筋肉の異常な緊張を解く)作用、催眠(眠くなる)作用、軽い抗けいれん(けいれんを抑える)作用があります。また、脳の視床下部ししょうかぶにはたらきかけて、自律神経を安定化させる作用もあります。こうした作用は抗精神病剤と違い、意識や行動をコントロールしている部位には及びませんから、意識や行動が乱されるというようなことはありません。


 万一、大量に服用した場合でも、呼吸困難といった中毒症状をおこすようなことはありません。


 抗不安剤の使用目的は、作用のひとつである催眠作用をおこさない程度の少ない量で、不安な精神状態を緩和させ、それによって心因性の精神疾患や心身症を治療することです。


 抗不安剤にはいろいろな種類がありますが、現在よく使用されているのはベンゾジアゼピン系製剤チエノジアゼピン系製剤ヒドロキシジン系製剤です。


 おもに使用されている薬はベンゾジアゼピン系製剤で、ほかの薬は、副作用や過敏症状、持病を悪化させるといった理由でベンゾジアゼピン系製剤が使用できない場合に用いられることが多いのです。


 ベンゾジアゼピン系製剤にも数多くの種類があって、各製剤の特徴と患者の病気や症状を考え合わせながらもっとも適切な薬が選ばれています。


 ただ、抗不安剤にも薬物依存性があるので、医師の指示を正しく守ってください。


ベンゾジアゼピン系抗不安剤


ヒドロキシジン系抗不安剤


セロトニン作動性抗不安剤

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