昇沈(読み)ショウチン

精選版 日本国語大辞典 「昇沈」の意味・読み・例文・類語

しょう‐ちん【昇沈・升沈】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 昇ることと沈むこと。上がったり下がったりすること。上がり下がり。上下
    1. [初出の実例]「升沈 ショウチン アガリシヅミ」(出典:広益熟字典(1874)〈湯浅忠良〉)
  3. 勢いがさかんになることと衰えること。浮き沈み栄枯。盛衰。
    1. [初出の実例]「かかる世捨て人には、なにの恨みか侍らん。後生の昇沈は、又申に及ばず」(出典:撰集抄(1250頃)六)
    2. [その他の文献]〔李白‐送友人入蜀詩〕
  4. 良い方へ向かうことと悪い方へ向かうこと。悟りと迷い。向上と向下。
    1. [初出の実例]「同与不同、時不時、昇沈讚毀、黙語、君知之」(出典:性霊集‐一(835頃)徒懐玉)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む