明き盲(読み)アキジイ

デジタル大辞泉 「明き盲」の意味・読み・例文・類語

あき‐じい〔‐じひ〕【明き盲】

《「あきしい」とも》「あきめくら1」に同じ。
二つの眼―なり。観音に帰敬し…眼の闇を明かさむとす」〈霊異記・下〉

あき‐めくら【明き盲】

外見は正常な目と同じであるが、実際は物の見えない目。
文字の読めない人。文盲もんもう

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精選版 日本国語大辞典 「明き盲」の意味・読み・例文・類語

あき‐じい‥じひ【明盲・清盲】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「あきしい」とも。「しい」は身体のある器官が機能を失う意の動詞「しう」の連用形名詞化 ) =あきめくら(明盲)
    1. [初出の実例]「奈良の京の薬師寺の東の辺の里に、盲ひたる人有り。二つの眼精盲(アキシヒ)なり。〈真福寺本訓釈 精盲 安支之比〉」(出典日本霊異記(810‐824)下)

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