朝日日本歴史人物事典 「明珍信家」の解説
明珍信家
生年:文明18?(1486)
室町末期の甲冑師。代々甲冑工を本職としてきた明珍家の17代。「明珍系図」によれば,上州(群馬県)に住し,初名を安家,のちに剃髪して覚意と号したという。また,武田晴信から一字を賜り,信家と改名し,甲州(山梨県)や相州(神奈川県)小田原にも移り住んだとされるが,いずれも確証はない。古来,鐔工として著名な信家と同一人物視されたこともあったが,現在では別人とみなされている。
(加島勝)
出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報