明石元知(読み)あかし・もととも

朝日日本歴史人物事典 「明石元知」の解説

明石元知

没年文禄4(1595)
生年:生年不詳
安土桃山時代武将通称与四郎,左近,左近将監ともいい,名も則実,則春,実則などいろいろある。播磨明石の出身で,仙恵の子。天正8(1580)年,従兄黒田孝高(如水,官兵衛)を通じて豊臣秀吉に属すようになったという。同11年の賤ケ岳の戦,12年の根来雑賀攻め,小牧長久手の戦,13年の四国攻めに従軍して戦功をあげ,1万石を与えられて但馬国豊岡城主,さらに播磨国明石城主となった。その後,九州攻め,小田原攻め,文禄1(1952)年の文禄の役にも従軍した。同4年の豊臣秀次失脚事件に連座して小早川隆景に預けられ,切腹させられたと伝えられる。

(小和田哲男)

出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「明石元知」の解説

明石元知 あかし-もととも

?-1595 織豊時代の武将。
黒田孝高(よしたか)の従弟。豊臣秀吉につかえ,小牧・長久手の戦いなどで功をたてる。但馬(たじま)(兵庫県)豊岡亀城主。文禄(ぶんろく)4年豊臣秀次事件に連座し,自刃(じじん)。播磨(はりま)(兵庫県)出身。名は別に則実,則春,全豊。通称は与四郎。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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