明静院(読み)みようじよういん

日本歴史地名大系 「明静院」の解説

明静院
みようじよういん

[現在地名]上越市虫生岩戸

岩殿いわどの山中にある。岩殿山と号し本尊阿弥陀如来、天台宗。寺伝によると聖武天皇の時代に創建され、明徳みようとく(妙徳院)と称したという。室町時代守護上杉家の保護を受け、江戸時代の元和年中(一六一五―二四)には寺領二〇石を有していた(中頸城郡誌)。正徳五年(一七一五)本堂が老朽化したので改築したが、寛延四年(一七五一)の大地震で倒壊、以後廃寺となった。明徳院と古くから安置されてきた大日如来坐像は国分寺の管理となり、国分寺の奥院と称された。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

仕事納

〘 名詞 〙 年の暮れに、その年の仕事を終えること。また、その日。《 季語・冬 》[初出の実例]「けふは大晦日(つごもり)一年中の仕事納(オサ)め」(出典:浄瑠璃・新版歌祭文(お染久松)(1780)油...

仕事納の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android