漆箔(読み)ウルシハク

大辞林 第三版の解説

うるしはく【漆箔】

仏像彫刻などで漆を塗った上に金箔を押したもの。
漆に染料を混ぜて薄く伸ばしたもの。書物の背文字など装丁に用いる。

しっぱく【漆箔】

漆を塗った上に、金・銀箔を貼り付ける技法。箔絵。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

漆箔
しっぱく

「うるしはく」ともいう。金箔を漆で接着させる技法。主として木造彫刻、乾漆(かんしつ)像などに用いる。木地に下地を施し、さらに上塗漆を塗って金箔を張る。ほとんど木像に限られているが、石像や塑像のほか、鎌倉大仏のように、銅像でありながら、鍍金(ときん)(金めっき)ができないので漆箔を施したものもある。平安末から鎌倉初期にかけては、像の胎内にも金箔や銀箔を張るという特殊な例もみられる。また中尊寺金色堂は建築に漆箔の技法を用いた例である。彫刻の場合、全身に漆箔する(ただし髪部は漆箔せず群青(ぐんじょう)彩とする)ものと、肉身部だけ漆箔とし、衣の部分には彩色を施すものとがある。[佐藤昭夫]

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精選版 日本国語大辞典の解説

うるし‐はく【漆箔】

〘名〙
① 鳥の子紙に塗った漆の箔。黒く光沢があり帯地の緯(よこいと)などに入れる。
② 漆に染料をまぜた箔。本の背文字の装丁などに用いる。
③ 仏像に漆を塗って金箔を押したもの。

しっ‐ぱく【漆箔】

〘名〙 漆の上に金箔、銀箔を接着する技法。木彫、乾漆像に用いる。うるしはく。〔日葡辞書(1603‐04)〕

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