日本大百科全書(ニッポニカ) 「昭覚」の意味・わかりやすい解説
昭覚
しょうかく / チャオチュエ
中国、四川(しせん)省南西部、涼山(りょうざん)イ族自治州にある県。揚子江(ようすこう)上流部、金沙江(きんさこう)の支流西渓河(せいけいが)の上流に位置する。人口31万4500(2014)。かつては荒れ果てた台地に数戸の人家があるのみであったが、中華人民共和国成立後、成都(せいと)から雲南(うんなん)地方への交通路建設とともに発展した。住民の多くはイ族で、その独特な食器や民族衣装が土産(みやげ)物として売られている。春から秋に雨期のある亜熱帯気候のもとで、河谷平地での水稲、山地での雑穀の栽培やスイギュウの飼育などが行われる。農業科学研究所や農業機械工場がある。
[小野菊雄・編集部 2017年8月21日]
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