時雨亭(読み)シグレテイ

デジタル大辞泉 「時雨亭」の意味・読み・例文・類語

しぐれ‐てい【時雨亭】

京都高台寺境内にある二階建て茶室利休好みとして知られる。もと伏見城内にあったものを移築したと伝える。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「時雨亭」の意味・読み・例文・類語

しぐれ‐てい【時雨亭】

名茶席の一つ。京都市東山区下河原町の高台寺にある数寄屋造りの茶室。二階屋で土間廊により平屋傘亭(からかさてい)とつながる。もと伏見城内にあった豊臣秀吉の茶室を正室北政所が移築したともいう。

しぐれ‐の‐ちん【時雨亭】

藤原定家の閑居の住まい。京都市上京区般舟院前町にあった両歓喜寺とも、右京区嵯峨野の尼寺厭離庵または常寂光寺にあったとも伝えられ、その所在地未詳しぐれ

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ) 「時雨亭」の意味・わかりやすい解説

時雨亭
しぐれてい

京都・高台寺(こうだいじ)境内の高台に建つ2階建ての茶室。土間廊下で傘(からかさ)亭とつながれている。傘亭が比較的閉鎖的であるのに対し、時雨亭の階上は開放的に構成され、「くど」構えを備えている。

中村昌生

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android