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暗黒舞踏 あんこくぶとう

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

暗黒舞踏
あんこくぶとう

現代舞踊の一つ。土方巽が指導者となって始めたもので,1959年の「650ダンスエクスペリエンスの会」において命名された。既成のバレエモダン・ダンスなどの舞踊技術に頼らず,日常生活の裏面にあるもの,暗闇のなかにうずもれてしまった身ぶりを浮上させることを目的に,暴力的なエロティシズムを特徴とする。土方の死後は,大野一雄芦川羊子,トモエ静嶺 (しずね) らによる「白桃房」,麿赤兒率いる「大駱駝艦」,天児牛大 (あまがつうしお) の「山海塾」などによって活発な活動が展開され,海外でも高い評価を得ている。

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デジタル大辞泉の解説

あんこく‐ぶとう〔‐ブタフ〕【暗黒舞踏】

現代舞踏の一。土方巽(ひじかたたつみ)が昭和30年代に確立。民俗的・肉体的な題材が多く用いられ、多くの芸術家に影響を与えた。

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大辞林 第三版の解説

あんこくぶとう【暗黒舞踏】

1956年(昭和31)に始まった現代舞踏の流派。土方巽ひじかたたつみ1928~1986)を中心とする。身体の内奥にある土俗的なものや呪物的なものを舞踏によって表出しようとした。

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世界大百科事典内の暗黒舞踏の言及

【パフォーマンス】より

…このことは,ニューヨーク美術界の刺激を受けて活気づいていた〈読売アンデパンダン展〉(日本アンデパンダン展)出品作家たちの活動と,ケージに学んだ一柳慧(いちやなぎとし)や小野洋子らの媒介でしだいに日本にも形成されはじめたさまざまな芸術グループにもあてはまる。ともに1960年創立の〈グループ音楽〉(小杉武久,刀根康尚,塩見千枝子ほか),〈ネオ・ダダイズム・オルガナイザーズ〉(篠原有司男(うしお),吉村益信,風倉省作ほか),62年10月の車中パフォーマンス《山手線事件》や63年5月の街頭パフォーマンス《第一次ミキサー計画》のメンバーによる〈ハイレッド・センター〉(赤瀬川原平,中西夏之,高松次郎ほか)などは,互いに相互関係をもっただけではなく,〈暗黒舞踏〉の土方巽(ひじかたたつみ)や実験映画グループ〈ヴァン映画科学研究所〉(足立正生ほか)などとも,また海外の〈フルクサス〉とも横断的な関係をもった。 1960年代の日本のパフォーマンス活動が与えた影響には計り知れないものがあり,その遺産を演劇や映画に活用した芸術家の一人として寺山修司がいる。…

※「暗黒舞踏」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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