曠古遺愛の碑
こうこいあいのひ
[現在地名]上県町佐護東里 恵古
恵古と深山の境にある金倉壇に曠古遺愛と刻まれる石碑がある。正面に平田類右衛門喬信・陶山庄左衛門存(訥庵)と並記され、両側と裏面に元禄一三年(一七〇〇)から宝永六年(一七〇九)の間、九ヵ年の猪鹿追詰(猪狩)を完遂した両氏を讃えている。撰文は雨森芳洲。それによれば、対馬では猪害に苦しみ、昼は檣を設け、夜は「おめき叫びて逐へとも」なお作物を損なわれるので、猟を行うが取尽すことができずにいた。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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