曲げ(読み)まげ(その他表記)bending

精選版 日本国語大辞典 「曲げ」の意味・読み・例文・類語

まげ【曲・枉】

  1. 〘 名詞 〙 ( 動詞「まげる(曲)」の連用形名詞化 )
  2. 物体外力を加えたときに湾曲する現象
  3. 品物を質入れすること。
    1. [初出の実例]「隠居どら唐津なんどをまげに遣り」(出典:雑俳・川柳評万句合‐明和四(1767)天二)
  4. 竹や木を曲げてつくったかんじき。《 季語・冬 》
  5. まげもの(曲物)」の略。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「曲げ」の意味・わかりやすい解説

曲げ
まげ
bending

棒や板状の物体 (最初から曲っている曲り梁を含む) を湾曲させること。作用する外力が偶力のみのときを純 (粋) 曲げ,物体の軸線に直角荷重の場合を横曲げという。物体の仮想横断面に作用する力のモーメント (力×距離) を曲げモーメントと呼び,この曲げモーメントのみが作用するときを単純曲げ,またこの単純曲げによって物体内に生じる応力を曲げ応力という。物体内には曲げによって伸縮しない面,すなわち中立面 (ひずみ,応力ともに0) が存在し,この面を境として凸側では引張り応力が,凹側では圧縮応力が生じる。この応力の値はいずれも物体の最外表面で最大となる。

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