精選版 日本国語大辞典 「曲肱」の意味・読み・例文・類語 きょっ‐こうキョク‥【曲肱】 〘 名詞 〙 ひじをまげること。また、貧しいために枕や布団を持たず、ひじをまげてかいなを枕とするところから、清貧の中にあっても閑適を楽しむことをいう。[初出の実例]「珍異目に充ち、奇聞耳に満ち、成饌口に饜飫するも、神倦筋疲るるに当りては、飲水曲肱の一快を望むとも、国の交誼を欠を奈何せん」(出典:米欧回覧実記(1877)〈久米邦武〉例言) こっ‐こうコククヮウ【曲肱】 〘 名詞 〙 ( 「こく」は「曲」の呉音。「論語‐述而」の「曲レ肱而枕レ之」から ) 肱(ひじ)をまげて、これを枕とすること。転じて、貧困であっても気楽に暮らすこと。〔色葉字類抄(1177‐81)〕〔陶潜‐五月旦作和戴主簿詩〕 こく‐こう【曲肱】 〘 名詞 〙 ⇒こっこう(曲肱) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
普及版 字通 「曲肱」の読み・字形・画数・意味 【曲肱】きよくこう ひじ枕。〔論語、述而〕(そし)を(く)らひ、水を飮み、肱(ひぢ)を曲げて之れを枕とす。樂しみ亦た其の中に在り。不義にして富み且つ貴きは、我に於て雲の如し。字通「曲」の項目を見る。 出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報