曲金郷(読み)まがりかねごう

日本歴史地名大系 「曲金郷」の解説

曲金郷
まがりかねごう

江戸期の曲金村一帯に比定される中世の郷名。勾金とも書く。南北朝期には富士浅間社(富士山本宮浅間大社)領で、康安二年(一三六二)正月一一日の駿河守護今川範氏書下および至徳元年(一三八四)一二月一二日の同今川泰範書下(ともに大宮司富士家文書)によって、「勾金・栗原両郷」の諸公事免除と使者乱入が停止されており、公事免除は源頼朝以来と記される。天文八年(一五三九)一二月一四日の今川義元朱印状(村岡文書)では、駿府浅間社(静岡浅間神社)の神役料を出さない所々に「曲金」がみえ、神官村岡氏は神役料を催促することを許されている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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