書付ける(読み)カキツケル

デジタル大辞泉 「書付ける」の意味・読み・例文・類語

かき‐つ・ける【書(き)付ける】

[動カ下一][文]かきつ・く[カ下二]
文字言葉を書きとめる。心覚えに書きしるす。「手帳住所を―・ける」
いつも書き慣れている。「毛筆は―・けていない」
[類語]める控えるとどめる記録録するメモするノートする

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「書付ける」の意味・読み・例文・類語

かき‐つ・ける【書付】

  1. 〘 他動詞 カ行下一段活用 〙
    [ 文語形 ]かきつ・く 〘 他動詞 カ行下二段活用 〙
  2. ちょっとした事柄を書いておく。かいつく。
    1. [初出の実例]「ま鳥棲むうなての森の菅(すが)の根を衣(きぬ)に書付(かきつけ)着せむ子もがも」(出典万葉集(8C後)七・一三四四)
    2. 「『世に知らぬ心ちこそすれ有明の月のゆくへをそらにまがへて』とかきつけ給ひておき給へり」(出典:源氏物語(1001‐14頃)花宴)
  3. 書きなれている。「書きつけない筆で署名する」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

南海トラフ臨時情報

東海沖から九州沖の海底に延びる溝状の地形(トラフ)沿いで、巨大地震発生の可能性が相対的に高まった場合に気象庁が発表する。2019年に運用が始まった。想定震源域でマグニチュード(M)6・8以上の地震が...

南海トラフ臨時情報の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android