書及ぶ(読み)カキオヨブ

デジタル大辞泉 「書及ぶ」の意味・読み・例文・類語

かき‐およ・ぶ【書(き)及ぶ】

[動バ五(四)]
書き進めてある段階にまで内容が及ぶ。「内部事情にまで―・んだ詳細な報告書
絵や文章にかいて、存分に表現する。うまく描き出す。
「心の至り少なからむ絵師は―・ぶまじと見ゆ」〈明石

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精選版 日本国語大辞典 「書及ぶ」の意味・読み・例文・類語

かき‐およ・ぶ【書及】

  1. 〘 自動詞 バ五(四) 〙
  2. 十分に描き出すことができる。
    1. [初出の実例]「えもいはぬ入江の水など、絵に書かば、心のいたり少なからん絵師は、かきをよぶまじと見ゆ」(出典:源氏物語(1001‐14頃)明石)
  3. 書いていって、ある事柄を書く段階に達する。
    1. [初出の実例]「吾輩の所見を草せんとし、その梗概の半(なかば)に書き及びしとき」(出典:文芸道徳の交渉(1905)〈登張竹風〉)

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