月並調(読み)ツキナミチョウ

デジタル大辞泉 「月並調」の意味・読み・例文・類語

つきなみ‐ちょう〔‐テウ〕【月並調】

陳腐で、新鮮みのない俳句俳諧調子正岡子規旧派俳風を批判していった語。
ありきたりで、新しさのない調子。「月並調のあいさつ」

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精選版 日本国語大辞典 「月並調」の意味・読み・例文・類語

つきなみ‐ちょう‥テウ【月並調】

  1. 〘 名詞 〙 陳腐で卑俗な俳句や俳諧の調子。正岡子規が、天保期(一八三〇‐四四)以後の蒼虬や梅室らのきまりきった調子の俳風を評していった語。のち、一般に俳句以外の事柄についてもいわれる。→月並俳句
    1. [初出の実例]「俗気十分にして月並調の本色を現せり」(出典:俳諧大要(1896)〈正岡子規〉五)

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世界大百科事典(旧版)内の月並調の言及

【月並】より

…それが,19世紀初頭の文化文政期ころから大坂,江戸で大流行し,主催者側からは投句料を目あての資金かせぎ,作者側からは景品目あての遊戯的色彩を強くする。なお,明治期の子規が〈月並調〉と言って批判したのは,月並句合そのものではなく,漠然と旧時代の俳句の陳腐さをさしたものであった。【桜井 武次郎】。…

※「月並調」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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