有切(読み)ありきり

精選版 日本国語大辞典 「有切」の意味・読み・例文・類語

あり‐きり【有切】

〘名〙 (「ありぎり」とも。ラ変動詞「あり(有)」の連用形に、接尾語きり」の付いたもの) あるかぎり。あるだけ。ありっきり。その範囲を越えず。
浮世草子好色一代女(1686)二「はるばるより樽二つ此酒の有切(アリギリ)にあそぶなれば」

ありっ‐きり【有切】

咄本・笑府衿裂米(1793)上戸「ありっきり一人で呑むがいい」

あり‐ぎれ【有切】

〘名〙 ありあわせのきれ。
※闇の夜(1900)〈永井荷風〉上「ありぎれらしい八丈前掛を垂らして居る」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android