有機性汚濁物質(読み)ゆうきせいおだくぶっしつ

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「有機性汚濁物質」の意味・わかりやすい解説

有機性汚濁物質
ゆうきせいおだくぶっしつ

水質汚濁物質うち炭化水素蛋白質などのような有機物質をいう。各種微生物の栄養源になるため,この量が多いと腐敗して,水中溶存酸素を減少させる。溶存酸素がなくなると嫌気的分解を起し,硫化水素メタンガスなどの有害なガスを発生させ,悪臭を生じ,いわゆる死の川になる。物質量をさす指標として,生物化学的酸素要求量 BOD化学的酸素要求量 CODなどが使われる。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android