望洋(読み)ぼうよう

精選版 日本国語大辞典 「望洋」の意味・読み・例文・類語

ぼう‐よう バウヤウ【望洋】

〘名〙 (形動) 遠くをながめること。転じて、広々として目当てのつかないこと。とりとめのないこと。また、そのさま。
童子問(1707)中「房杜不是之求、而漫生望洋之心
※蘭学逕(1810)「従て繙ば従て暁り、終に今の望洋雞肋、空く居諸を玩愒するの洪嘆を免べし」 〔荘子秋水

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デジタル大辞泉 「望洋」の意味・読み・例文・類語

ぼう‐よう〔バウヤウ〕【望洋】

[ト・タル][文][形動タリ]
あまりに広々としているために見当のつかないさま。「望洋たる大河」
遠くをながめるさま。
みだりに―の心を生ず」〈童子問・中〉

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普及版 字通 「望洋」の読み・字形・画数・意味

【望洋】ぼうよう(ばうやう)

遠く仰ぎみるさま。〔荘子、秋水〕れに順(したが)ひて東行し、北に至り、東面してるに水端を見ず。是(ここ)に於て河伯始めて其の面目を旋(めぐ)らし、洋として海若、海の神)に向ひてず。

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