朝倉宗滴話記(読み)あさくらそうてきわき

改訂新版 世界大百科事典 「朝倉宗滴話記」の意味・わかりやすい解説

朝倉宗滴話記 (あさくらそうてきわき)

戦国武将朝倉孝景(英林)の末子教景(宗滴)の雑談側近の萩原某が筆記したもの。1巻83ヵ条で,成立弘治・永禄年間(1555-70)と思われる。《宗滴夜話》《宗滴物語》などの異称がある。朝倉氏軍奉行であった教景自身の18歳から79歳までの12度に及ぶ実際の戦闘体験をもとに綴られた教訓で,戦国武将の心得がよく説かれている。《続々群書類従》所収。
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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「朝倉宗滴話記」の意味・わかりやすい解説

朝倉宗滴話記
あさくらそうてきわき

戦国大名朝倉教景の教訓的雑談を荻生某が筆録したもの。1巻。成立は 16世紀と推定される。本巻なかに明応3 (1494) 年から弘治1 (1555) 年まで 12度の合戦年代記がある。合戦,治政修身などについての戦国武将の処世観をうかがうことができる。

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