雑談(読み)ざつだん

精選版 日本国語大辞典「雑談」の解説

ざつ‐だん【雑談】

〘名〙 さまざまの話をすること。また、その話。とりとめのない話。世間話。よもやま話。ぞうだん。〔必携熟字集(1879)〕
青年(1910‐11)〈森鴎外〉一一「二人は暫く食事をしながら、雑談(ザツダン)をしてゐるうちに」
[語誌]「雑談」の表記は平安期の古記録に見いだせるが、日葡辞書に「Zǒtan(ザウタン)」とあり、古くは「ゾウタン」と読まれていたことがわかる。江戸時代中期ごろから「ゾウダン」の読みも出現し、明治になると「ザツダン」と「ゾウダン」が用された。「ザツダン」が一般化するのは明治中期から末期にかけてである。

ぞう‐だん ザフ‥【雑談】

〘名〙 (古くは「ぞうたん」)
① とりとめのない、さまざまの話をすること。また、その話。よもやま話。雑話。ざつだん。
※小右記‐寛弘八年(1011)三月二二日「備中守儀懐来、触二九日起任之由、良久雑談後、被如装束
※太平記(14C後)二三「早歌交りの雑談(ザウタン)して」 〔和英語林集成(初版)(1867)〕
② 種々の悪口。無礼な言葉。雑言(ぞうごん)
※浄瑠璃・丹生山田青海剣(1738)四「夫婦の語ひなんどとは勿躰至極の雑談(ザフダン)

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百科事典マイペディア「雑談」の解説

雑談【ぞうたん】

後に〈ぞうだん〉,さらに〈ざつだん〉と変化した語。とりとめのない話。説話文学との関連が注目される。書名に用いた例として,無住其角に《雑談集》があり,これとは別に平安末から鎌倉初期の三井寺(みいでら)関係の説話集《雑談鈔》が残る。また頓阿の歌論書《井蛙抄(せいあしょう)》は《雑談記》《和歌雑談聞書》などと呼ばれることがあり,猪苗代兼載〔1452-1510〕の歌論・連歌論書《兼載雑談》もよく知られる。

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デジタル大辞泉「雑談」の解説

ざつ‐だん【雑談】

[名](スル)さまざまな内容のことを気楽に話すこと。また、その話。とりとめのない話。「雑談を交わす」「友人と雑談する」
[補説]古くは「ぞうだん」「ぞうたん」と読む。
[類語]無駄話おしゃべりよもやま話世間話駄弁放談余談会話話し合い対話対談談話懇話懇談面談歓談談笑閑談語らいカンバセーション無駄口長話閑話閑語井戸端会議

ぞう‐だん〔ザフ‐〕【雑談】

[名](スル)《古くは「ぞうたん」》「ざつだん(雑談)」に同じ。
「追懐の―は無邪気な笑い声に交って」〈藤村破戒

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