木喰応其(読み)もくじきおうご

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「木喰応其」の意味・わかりやすい解説

木喰応其
もくじきおうご

[生]天文5(1536)/天文6(1537)
[没]慶長13(1608).10.1. 近江
室町時代末期の真言宗の僧。興山上人ともいう。字,順良。号,日斎。天正 13 (1585) 年4月に豊臣秀吉の高野山攻めを仲介して和議斡旋に成功。以来秀吉帰依を受け,大仏殿の造営興山寺の造立などにあたり,文禄3 (1594) 年3月には秀吉から高野山諸伽藍再興の監督を命じられた。関ヶ原の戦い後は近江飯導寺に隠居し,近衛龍山 (前久) と交際,また里村紹巴連歌を学び,『無言抄』 (3巻,1608) を著わした。

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