木実方役所跡(読み)きのみかたやくしよあと

日本歴史地名大系 「木実方役所跡」の解説

木実方役所跡
きのみかたやくしよあと

[現在地名]松江市南田町

松江藩の櫨の奨励および生蝋生産の統制を扱う役所。通常は木実方と称される。米子よなご川の南端京橋きようばし川との合流点東側に位置した。松江藩における櫨の起源についてはつまびらかでないが、一説松江大橋の改架のため美濃国の大工三右衛門が松江に来て滝川伝右衛門方に寄留、その際に櫨の実から蝋を取る方法を語り、伝右衛門が藩庁に注進して櫨の実を美濃から取寄せたのに始まると伝える。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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