20世紀日本人名事典 「木村弦三」の解説
木村 弦三
キムラ ゲンゾウ
大正・昭和期の作曲家,民俗音楽研究家
- 生年
- 明治37(1904)年12月24日
- 没年
- 昭和53(1978)年3月12日
- 出生地
- 青森県弘前市
- 本名
- 木村 哲也(キムラ テツヤ)
- 別名
- 初名=源蔵
- 学歴〔年〕
- 日本大学芸術学部中退
- 主な受賞名〔年〕
- 青森県文化賞〔昭和41年〕,青森県褒賞〔昭和42年〕,文化庁長官賞〔昭和45年〕
- 経歴
- 大正11年に弘前マンドリン倶楽部を結成し、12年にはマンドリナータ・デ・ヒロサキに改称。のちに上京するが、日本大学芸術学部を中退後に帰郷。同郷の詩人福士幸次郎の地方主義に影響を受け、大正末期より青森県の民俗音楽・郷土芸能の研究を開始、旋律や音の面から民俗音楽の調査・研究を進めた。その傍ら昭和19年頃までマンドリナータ・デ・ヒロサキの定期演奏会を続け、津軽民謡のみならず津軽の自然などに題材をとったオリジナル曲を作曲・演奏。31年以降はNHK弘前放送児童合唱団に津軽民謡や童歌をもとに編曲した作品を数多く提供、マンドリン曲・管弦楽曲・合唱曲なども含めて、生涯に150以上を作曲した。郷土玩具の収集家としても著名。45年に文化財保護の功労で文化庁長官賞を受賞するなど表彰も多い。編著に「奥々民俗旋律集成」などがある。
出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報