木静かならんと欲すれども風止まず(読み)キシズカナラントホッスレドモカゼヤマズ

デジタル大辞泉 の解説

しずかならんとほっすれどもかぜまず

《「韓詩外伝」九の「樹静かならんと欲して風止まず、子養わんと欲して親待たず」から》親の生きている間に孝行せよという戒め。また、物事が思いのままにならないことのたとえ。風樹たん
[類語]孝行のしたい時分に親はなし石に布団は着せられず子養わんと欲すれど親待たず風樹の嘆

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精選版 日本国語大辞典 の解説

き【木】 静(しず)かならんと欲(ほっ)すれども風(かぜ)(や)まず

  1. ( 木が静かになろうと思っても、風がやまないのでどうにもならないの意から ) やっと親孝行をしようと思う時には親は死んでいる。親のいる間に孝行せよの意。また、思うようにならないことのたとえ。風樹の嘆(たん)
    1. [初出の実例]「樹欲静而風不停、子欲養而親不待」(出典往生要集(984‐985)大文六)
    2. [その他の文献]〔韓詩外伝‐九〕

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