風樹(読み)フウジュ

デジタル大辞泉 「風樹」の意味・読み・例文・類語

ふう‐じゅ【風樹】

風に吹かれて揺れている木。風木
風樹の嘆」に同じ。
「眺めて居ると―の思いに堪え難いから」〈梅崎・贋の季節

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精選版 日本国語大辞典 「風樹」の意味・読み・例文・類語

ふう‐じゅ【風樹】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 風に吹かれる木。風木。
    1. [初出の実例]「酔顔如霜葉之紅、狂粧似風樹之動」(出典喫茶往来(1350頃))
    2. [その他の文献]〔戴復古‐晩春詩〕
  3. ( 「韓詩外伝‐巻九」の「樹欲静而風不止、子欲養而親不待也」から ) すでに死んでしまった親を思う気持をいう語。風木。
    1. [初出の実例]「又夫、厳父慈母、天覆地載、風樹叵駐、桑棠何及」(出典:性霊集‐七(835頃)為菅平章事願文)
    2. [その他の文献]〔梁武帝‐孝思賦〕

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普及版 字通 「風樹」の読み・字形・画数・意味

【風樹】ふうじゆ

親に孝養できないたとえ。風樹の嘆。〔韓詩外伝、九〕樹靜かならんと欲するも、風止まず。子はんと欲するも、親待たざるなり。

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