未公開株(読み)ミコウカイカブ

共同通信ニュース用語解説 「未公開株」の解説

未公開株

証券取引所に上場していない企業の株式。企業の創業者らが保有していることが多い。証券取引所を通じた売買はできず、一般の投資家が入手する機会は少ない。上場すれば値上がりが確実と言われることも多いため「上場間近」などの誘いに乗りお金をだまし取られるトラブルも発生し、証券会社注意を呼び掛けている。1988年に発覚したリクルート事件では、リクルートコスモス社の未公開株が政治家に譲渡されたことが贈収賄と認定された。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「未公開株」の意味・わかりやすい解説

未公開株
みこうかいかぶ

上場していない株式。企業の創業者,取引先などが保有している場合が一般的だが,上場を期待してベンチャー・キャピタルが保有する場合も少なくない。上場していないため,金融商品取引所(証券取引所)での売買はできないが,売買の当事者間で譲渡価格などの条件が合意できれば売買は可能。未公開株の売買の場としては,日本証券業協会が 1997年に創設した市場,グリーンシートがある。ただし,金融商品取引法は未公開株の販売に証券会社の登録義務を課しており,非登録業者による売買は違法行為になる。

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