本仏(読み)ホンブツ

デジタル大辞泉 「本仏」の意味・読み・例文・類語

ほん‐ぶつ【本仏】

仏語
永遠の昔から悟りを開いている仏。本門の仏。
一切の仏のうち根本の仏。真宗では、阿弥陀仏
本尊のこと。

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精選版 日本国語大辞典 「本仏」の意味・読み・例文・類語

ほん‐ぶつ【本仏】

  1. 〘 名詞 〙 仏語。
  2. 永遠の昔から悟りをひらいている仏。本門・本地の仏をいう。
  3. 心の内の仏性。本来自然の本覚の仏。
    1. [初出の実例]「夫れ一切衆生の本心本仏は鏡の箱の中に明に」(出典:妻鏡(1300頃か))
  4. 一切の仏の中心根本としての仏。真宗では阿彌陀仏をさしていう。
    1. [初出の実例]「然三身成道本仏身心遍法界」(出典:伝通記糅鈔(1395)一一)
  5. 寺院などで本尊とする仏像。根本の仏。
    1. [初出の実例]「南御堂奉本仏 丈六。皆金色阿彌陀仏」(出典:吾妻鏡‐文治元年(1185)一〇月二一日)

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