精選版 日本国語大辞典 「本因」の意味・読み・例文・類語 ほん‐いん【本因】 〘 名詞 〙 仏語。① 根本の原因。事物を生ずる本(もと)となる原因。根元。[初出の実例]「生死の本因をおこして、生死をはなれたりとおもはん、おろかなるにあらずや」(出典:正法眼蔵(1231‐53)弁道話)② 法華の十界のうち、前九界(地獄より菩薩までの九つ)を果としての仏界に対していう。十界を因果に分けて、前九界は本仏所具の因であるところからいう。[初出の実例]「本因本果の法門なり」(出典:日蓮遺文‐開目抄(1272)) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例