本太城跡(読み)もとぶとじようあと

日本歴史地名大系 「本太城跡」の解説

本太城跡
もとぶとじようあと

[現在地名]倉敷市児島塩生 宇頭間

宇頭間うとうまの南端突出部にある。元太とも記された。東・西・南ともに海面より断崖絶壁地形で、「東備郡村志」には「昔は海四方に周れり」とある。現在は水島みずしま臨海工業地帯の一部になっている。突端部に本丸(標高約三九メートル)があり、石塁をとどめている。本丸に出丸が続いているが、その間は鞍部になっていて堀切跡と考えられる。築城年代などは不明。永禄一〇年(一五六七)一一月九日の小早川隆景感状(萩藩閥閲録)には阿波三好勢の攻撃に対して籠城したことがみえ、毛利氏の備中・備前進出後の比較的早い時期に同氏の属城になっていた。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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