本神戸(読み)ほんかんべ

日本歴史地名大系 「本神戸」の解説

本神戸
ほんかんべ

伊勢神宮の神戸として三河国では最も早く設置されたもので、垂仁天皇の代、倭姫命の諸国巡行の際国造貢進との伝承をもつ(太神宮諸雑事記)。「神宮雑例集」には「本神戸廿戸、号渥美神戸」とあり、調絹一九疋三丈七尺五寸、庸米二三石一斗、中男作物胡麻油七升、封丁一人を神宮に供進していた。のち封戸制の変質により荘園化し、「神鳳鈔」によれば、見作二八町二反で、米稲のほか神酒・紙・瓶子・絹・畳を貢上している。鎌倉時代初頭には他の荘園と同様に地頭が設置されたらしいが、建久一〇年(一一九九)には将軍源頼家の祈願によって地頭を停止し、神宮の一円所領となった(吾妻鏡)。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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