日本歴史地名大系 「本郷弓町一丁目」の解説 本郷弓町一丁目ほんごうゆみちよういつちようめ 東京都:文京区旧本郷区地区本郷弓町一丁目[現在地名]文京区本郷一丁目明治五年(一八七二)に成立。当町および本郷弓町二丁目の一帯は近世には御弓(おゆみ)町という俗称でよばれていた武家地で、明治五年に旧武家地に正式に町名が付けられた際、西半を本郷弓町一丁目、東半を同二丁目とした。一帯が俗に御弓町とよばれるようになったのは、慶長―元和(一五九六―一六二四)の頃、弓組の組屋敷が置かれたことによる。江戸城の鬼門にあたる当地区で、弓組の者たちは厄除けのため毎日矢を射て、江戸城を災厄から守ったといわれる。寛永年間(一六二四―四四)に江戸城鬼門除けとして上野に寛永寺が建立されると、弓組は目白台(めじろだい)に移ったが、御弓町という地名は引続き用いられた。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報