朝日日本歴史人物事典 「本間光輝」の解説
本間光輝
生年:安政1.12.16(1855.2.2)
明治大正期の大地主,豪商。酒田本間家が最高に発展した時期の当主。幼名恕一郎,序一郎,源吉。6代光美の長男。明治8(1875)年,酒田本間宗家7代目の家督を継ぐ。明治22年の町村合併時には本間宗家は酒田町の納税総額の3分の1を占めていた。初代町長を務め,商業経営の近代化を図り,明治21年に本立銀行,30年に本間農場,40年に商業・土地経営のために信成合資会社(本間店)を組織し,所有地は大正末期に1690ha余に達した。旧本間家別邸が本間美術館(酒田市)となっている。<参考文献>佐藤三郎『酒田の本間家』,『本間家所蔵資料集』1巻
(横山昭男)
出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報